シャフトのトルク
ゴルフシャフトのトルクとはゴルフのシャフトのトルクとは、一定の力でシャフトをねじった時に、どのぐらいねじれるかを角度で示したもので、2.5とか3.0と表され、単位は「度」になります。
この数値が、大きいほどねじれやすいということになります。
構造上、シャフトがヘッドの重心上に装着されていないゴルフクラブの場合、スイング中、ヘッドの重さによりシャフトはねじれます。
その結果、テークバックからトップ、ダウンスイング、インパクトにかけてフェースは、開いてから閉じようとしますので。このトルクの大小は、球筋に影響を与えます。
また、同じ振動数のシャフトでもトルクが大きければ、ねじれやすいので柔らかく感じ、トルクが小さければ、ねじれにくいので硬く感るので振り心地にも影響を与えます。
一般的には、フレックスと同様にヘッドスピードが速い人はトルク小さめ、遅い人はトルク多めが大まかな目安です。
一般的な男性アマチュア(ドライバー飛距離200~230ヤード位)の標準的なトルクは4.0~5.0ぐらいです。
ヘッドスピードに対して、高トルクのシャフトを使うと、ねじれの量が多くなりすぎて、フェースが開いたままでインパクトを迎えてしまい、プッシュアウトやスライスiになってしまいます。
また、それを嫌がりインパクトで調整すると今度は、フェースが戻りすぎて引っかけとなってしまいます。
ヘッドスピードに対して、低トルクのシャフトを使うと、ねじれの量が少なすぎて、ボールは捕まらず、そして飛距離も出ません。
シャフトは「適度にしなる」ことが大切ですが、同様に「適度にねじれる」ことも大切なのです。
ボールのつかまりを決めるのはトルクよく、「柔らかいシャフトは捕まりがいい」と言われることが多いですが、これは、半分正解で半分不正解です。
「柔らかい」が硬さ(フレックス)を指すのであれば不正解で、「柔らかい」がトルクを指すのであれば正解です。
例えば、トルク以外同じ重量、調子、振動数のシャフトで1本がトルク3.0、もう1本が4.0だとした場合、当然ねじれやすくフェースが開いて閉じる量の多い4.0の方がつかまります。
つかまりに影響を与えるのは、フェースターンであり、つまりはトルクの影響です。
硬さは(フレックス)は、ボールの上がりやすさに影響を与えるのです。
例えば、柔らかいシャフトが好きで、つかまりすぎて引っかけが多い人は、フレックスを硬くするのではなく、トルクの低いものに変えたほうがいいです。
初心者やスライスに悩む人などはトルク高めがおすすめトルクはよく自動車のハンドルの「遊び」に例えられます。
「遊び」とは、少しハンドルを操作してもタイヤが曲がらないようにしている部分です。
遊びがあるから、高速道路などでもリラックスして運転できるのですが、もし遊びがまったくなかったら少しのハンドル操作でも曲がってしまうので、高速道路などの直線では必死にハンドルをまっすぐにし続けなければならず疲れてしまいます。
そう、トルクの大きさは、このハンドルの「遊び」と同じなのです。
トルクが大きければ、スイング中に余計な動きをしてもヘッドの動きにはあまり影響を与えないのでそんなにミスにはなりません。
また、トルクが大きい、ねじれやすいシャフトは、フェースターンの量が増えるので自然とボールがつかまりやすくなります。
ですから、スイングの固まっていない初心者やスライスに悩む人などは、トルク高めのシャフトがおすすめです。
上級者やハードヒッターはトルク低めがおすすめ逆に、トルクが低ければ些細な動きでもヘッドの動きに影響を与えますので、操作性は上がります。球筋を打ち分けやたい上級者などはトルク低めがおすすめです。
また、低トルクのシャフトは芯を外してもあまりヘッドが回転しないので球が曲がりにくくハードヒッターにおすすめです。
トルク選びの目安男性の標準的なヘッドスピード(40~42m/s 飛距離230ヤード位)なら、トルク4.0位が目安です。
球筋を打ち分けたいタイプは、それより低トルク、オートマチックに球をつかまえて飛ばしたいならそれより高トルクのシャフトがいいと思います。
ヘッドスピード45m/sの自分の感覚では、トルクが3.2位になると、ちょっとハードだなと感じて振りづらくなり、4.0以上になるとぼやけた感じになって操作性が悪くなり引っかけやすくなります。
なので今は、トルク3.5を使用しています。
ちなみに、女子プロゴルファーは、4.5前後、男子プロゴルファーは、3.2前後が多いですね。
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