シャフトの番手ずらしについて
番手ずらしとはアイアンで通常使用されるシャフトは、テーパーシャフトと言って、長さが変わっても同じ重量になるように番手ごとに設計されています。
番手ずらしとは、アイアンなど番手ごとに設計されたそのテーパーシャフトを違う番手にずらして使用することです。
例えば、8番アイアンに、8番アイアン用のシャフトではなく7番アイアン用のシャフトや9番アイアン用のシャフトを使用することです。
番手ずらしの目的は?番手ずらしの目的は、シャフトの硬さを調整するためです。
例えば、8番アイアンに、7番アイアン用のシャフトを使用した場合は、少し柔らかくなり、重量は少し軽くります。 逆に、8番アイアンに、9番アイアン用のシャフトを使用した場合は、少し硬くなり、重量は少し重くなります。
アイアンのシャフトの硬さの種類は、大体、R、S、X の3種類。
Rでは柔らかすぎて、Sでは硬すぎる場合は、この番手ずらしで硬さを調整してSRのクラブを作るのです。
この場合、一般的には、Sシャフトを使用して、長い番手用を短い番手に(7番アイアン用を8番アイアンに)ずらして組みます。
また、Rシャフトを、短い番手用を長い番手に(9番アイアン用を8番アイアンに)ずらして組むことでも対応できますが、そうするとPW用のシャフトを9番アイアンで使用するためPWのシャフトはなくなってしまうのでPW用のシャフトのチップを0.5インチカットする必要があり手間もかかってあまり一般的ではありません。
一度組んでいるアイアンを柔らかくする場合は、長い番手用を短い番手に(7番アイアン用を8番アイアンに)ずらして、バット側(グリップ側)をカットして組み、一番長い番手はシャフトがなくなるので購入する必要があります。
逆に、一度組んでいるアイアンを硬くする場合は、短い番手用を長い番手に(9番アイアン用を8番アイアンに)ずらして組みますが、シャフトを伸ばさなくてはいけないのであまり一般的ではありません。ちなみに一番短い番手はシャフトがなくなるので購入して0.5インチチップカットする必要があります。
ダイナミックゴールドは、メーカーや、日本版、US版によって組み方が違うトゥルーテンパーのダイナミックゴールドを使用しているアイアンは、新品の際、メーカーや、日本版、US版によって組み方が違うので購入の際注意が必要です。
ダイナミックゴールドのテーパーアイアンは、41インチから37インチまで、0.5インチ刻みで9本設定されています。
その9本を番手に当てはめると、下記の表のようになります。
番手 | 1番 | 2番 | 3番 | 4番 | 5番 | 6番 | 7番 | 8番 | 9番 | PW | US版 旧ミズノ他 | 41.0 | 40.5 | 40.0 | 39.5 | 39.0 | 38.5 | 38.0 | 37.5 | 37.0 | 37.0 | 他社 | - | 41.0 | 40.5 | 40.0 | 39.5 | 39.0 | 38.5 | 38.0 | 37.5 | 37.0 |
表の上の段は、41インチを1番とした場合で、2009年までのミズノやUS版のアイアンが採用しています。
これだと、9番とPWは、同じシャフトになってしまい、PWが少し柔らかくなってしまうので、ミズノでは、PWは、0.5インチチップカットして組んでいました。
自分の使用していた、昔のテーラーメードのRAC CBアイアンのDG S300は、この組み方をしていて、ミズノのようにPWをチップカットはせずにそのまま挿してありました。(PWと9番のファーストステップの長さが同じ)
おそらくUS版も、この組み方をしている場合は、PWをチップカットはせずにそのまま挿してあると思います。
下の段は、41インチを2番とした場合で、2010年からのミズノと他のメーカーの日本仕様アイアンが採用しています。
これだと、PWまでしっかりフローされています。
いわゆる、上の段の番手ずらしですが、これが日本仕様のスタンダードとなっています。
リシャフトや中古クラブ、US版を購入する時は注意が必要ダイナミックゴールドの場合、上記のように通常の組み方が違う場合があるので、リシャフトや中古クラブ、US版を購入する時は注意が必要です。
例えば、ダイナミックゴールドS200の挿してある日本仕様のアイアンを試打してよかったからと、ネットで安いUS版を買ってみたら41インチを1番とする組み方をしていて硬かったとか、中古で買ったら、番手ずらしをしていて柔らかかったりとかがあります。
US版に関しては、事前にネットでよく調べる。
中古に関しては、ファーストステップの長さを確認することをおすすめします。
また、リシャフトを頼む時は、各番手に何インチのシャフトを組むかを事前に確認しよう。
2番手ずらし2番手ずらしとは、その名の通りシャフトの番手を2つずらすことですが、ダイナミックゴールドの場合上記のように通常の組み方が違う場合があるので、これも各番手に何インチのシャフトを使用するかを事前に確認しよう。
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