重心距離について
重心距離とは
ゴルフクラブの重心距離とは、図のようにシャフトの中心線からスイートスポット(重心)までの距離の数値です。重心距離は、ボールの捕まりや飛距離に影響しますので、重心距離について十分理解して自分に合った重心距離のクラブを選ぶことが大切です。ここでは、重心距離の長さが与える影響について説明します。
重心距離の短いゴルフクラブの特徴 重心距離が短い(一般的に36ミリ以下/ドライバーの場合)とヘッドのターンがしやすくなるので、ボールの捕まりがよくなります。また、ヘッドのターンがさせやすいので操作性がよくなります。上級者が小ぶりな(重心距離の短い)クラブを好んで使うのは操作性がいいからという理由が多いです。その他、重心距離が長いクラブに比べてヘッドが軽く感じ、シャフトが硬く感じます。デメリットとしては、引っかけやフックが出やすくなる傾向があります。一般的に、ヘッドが小さくなれば重心距離は短くなります。
重心距離の長いゴルフクラブの特徴 重心距離が長いとヘッドのターンが穏やかになるので、ボールをつかまえにくくなります。また、ヘッドのターンがしづらいので操作性は悪くなります。その他、重心距離が短いクラブに比べてヘッドが重く感じ、シャフトが柔らかく感じます。また、重心距離が長いと遠心力がより働くのでより飛距離が出やすくなります。デメリットとしては、プッシュアウトやスライスが出やすくなる傾向があります。一般的に、ヘッドが大きくなれば重心距離は長くなります。
自分に合う重心距離は? 一般的に、スライスが直らない人や、プッシュアウトなど右へのミスの多い人は、今より重心距離の短いクラブを、逆にフックが直らない人や引っかけなど左へのミスの多い人は、今より重心距離の長いクラブを使うといいでしょう。だだし、ボールの捕まりは、他にも重心深度やライ角、フェース角などによっても変わりますのでトータルで考える必要もあります。
鉛による重心距離の調整
ヒール側に鉛を貼ると重心距離は短くなりますのでボールの捕まりがよくなり操作性が向上します。
トゥー側に鉛を貼ると重心距離は長くなるのでボールをつかまえにくくなりますが、飛距離が出やすくなります。
※鉛を貼って調整する場合は、最初は多めに(4g以上)貼って実際に打ってみて、鉛の効果を実感してから鉛の貼る位置や量を調整することをおすすめします。
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