重心角について
重心角とはゴルフクラブの重心角とは、下の写真のようにゴルフクラブのシャフトを机などの上に置いたときに、フェースが上を向く角度のことです。重心角は、ボールの捕まりに影響しますので、重心角について十分理解して自分に合った重心角のクラブを選ぶことが大切です。ここでは、重心角の大きさが与える影響について説明します。
重心角の影響重心角はボールの捕まりに影響を与えます。重心角が大きい(フェースがより上を向く)とヘッドが返り易いのでボールの捕まりは良くなります。逆に重心角が小さいとヘッドが返りにくいのでボールの捕まりは悪くなります。
重心角に影響を与えるスペック重心角は他のスペックに影響されます。重心位置により重心角は変化しますので、重心距離や重心深度の変化によって重心角も変化します。また、フェース角によっても変化します。以下の場合は重心角が大きくなります。
・重心距離を短くする。 ・重心深度を深くする ・フェース角を大きくする。
重心角の選び方 一般的に、スライスが直らない人や、プッシュアウトなど右へのミスの多い人は、今より重心角の大きい捕まりのよいクラブを、逆にフックが直らない人や引っかけなど左へのミスの多い人は、今より重心角の小さいクラブを使うといいかもしれません。だだし、ボールの捕まりは、ライ角などによっても変わりますのでトータルで考える必要もあります。
パターの重心角パターは、他のクラブと違っていろいろな形があります。したがってパターの形状によって重心角がかなり違いますのでより注意が必要です。通常、ピン型タイプは、重心角は小さく、マレットタイプは重心角が大きいです。引っかけのミスが多い人は、今より重心角の小さいパターを、押し出しのミスの多い人は、今より重心角の大きいパターを選ぶといいかもしれません。
▲2ボールパター(左)とピンタイプパター(右)。重心角がこんなにも違います。2ボールパターはフェースがほぼ真上を向いています。
▲同じような形をしたマレットタイプのパターでも重心角はこれだけ違います。
鉛による重心角の調整■ヒール側に鉛を貼ると重心距離は短くなり重心角は大きくなるのでフェースは返りやすくなりボールの捕まりがよくなります。
■トゥー側に鉛を貼ると重心距離は長くなり重心角は小さくなるのでフェースは返りにくくなるのでボールを捕まえにくくなります。
■ヘッド後方に鉛を貼ると重心深度は深くなり重心角は大きくなるのでフェースは返りやすくなりボールの捕まりがよくなります。
※鉛を貼って調整する場合は、最初は多めに(4g以上)貼って実際に打ってみて、鉛の効果を実感してから鉛の貼る位置や量を調整することをおすすめします。
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