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松山英樹選手は、「力み」をコントロールできればメジャーで勝てる

コロナ感染症の影響で11月に無観客で開催された今年(2020)のマスターズ。

世界ランク1位のダスティン・ジョンソンが20アンダーでマスターズ初優勝を飾って幕を閉じた。

日本人期待の松山英樹選手は、8アンダーの13位タイ。

またしても、日本人男子初のメジャー優勝はできなかったが、今回のマスターズは、個人的には松山選手の優勝の可能性はかなりあると思っていた。

その根拠は、マスターズ前週のヒューストン・オープンでの松山選手のスイングをテレビ放映で見た時に感じた「力み」のなさだった。

この時のスイングは、今までと違い余分な力が抜けていて、非常にスムーズに振れていて、「NEW松山」の誕生か、と思わせた。

そして、それはパッティングの時も同じで、非常に自然なストロークに見えた。

まさに、「自然体」のゴルフという感じ。

やはりそれが好結果につながったようで、最終日、トップと5打差の8位からスタートして、7バーディの「63」の猛チャージをして、今回のマスターズで優勝したダスティン・ジョンソンと並んで通算11アンダーの2位タイでフィニッュした。

そして、今回のマスターズ。

初日、2日目を見ていたら、引き続き「力み」がなくスムーズに振れていて首位と1打差で決勝ラウンドへ。

思っていた通りの結果で、「これはあるかも?」とさらに期待が膨らんだ。

そして、いよいよ決勝ラウンドの3日目・・・。

しかし、テレビ画面に映し出された松山選手のスイングを見た時に、膨らんでいた期待が一気にしぼんでしまった・・・・。

明らかに、前日までとは違い、「力み」始めている。



ボールは、少しづつ曲がり始め、パッティングも構えてから打つまでの時間も長くなっているように見える。

結局この日は、4バーディ、4ボギーの「72」、通算8アンダーの10位タイに後退した。

そして、かすかな期待をした4日目最終日・・・。

さらに「力み」が強くなっているように見えて、ボールは曲がり、アイアンの精度も落ち、終わってみれば4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72で、この日も伸ばせず13位タイで終了。

恐らく「勝ちたい」と思う気持ちと、周りからの期待のプレッシャーが、本人も気づかないうちに「力み」を生じさせているのだと思う。

そして、その時の「力み」は、本人にはコントロールできないものになってしまっているのだと思う。

無理もない。

松山選手にとって、「メジャー大会初優勝」だけだったらまだしも、それプラス、必ず「日本人初」というものが付きまとう。

これは相当なプレッシャーだと思う。

ただ、ここ一番の時の、この「力み」をコントロールできなければメジャーでは勝てないと思う。

自分でコントロールできるようになるか、または他人の力を借りてコントロールしてもらうかだが、個人的には、経験豊富なキャディーと組んでコントロールしてもらう方がよいと思う。

とにかく、松山選手のメジャー制覇が見たい。

頑張れ松山選手!!



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