鼠径ヘルニア(脱腸)日帰り手術からゴルフ復帰までの経過

昨年、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を受けた。

術式は、腹腔鏡のTEP式。

手術個所は、右の片側１か所。

年齢は59歳　男。

手術を受けるまでは、いろいろ心配事も多く、手術は失敗しないのか、痛みはどのくらいでいつまで続くか、すぐ歩けるのか、仕事復帰はどのくらいでできるのか・・・などなど。

中でも一番気になっていたのが、術後どのくらいでゴルフができるようになるか。(笑)

いろいろ調べたら、手術後ゴルフができるようになる期間は病院によって異なり1週間とか、2週間、4週間というところもあってバラバラ。

ある日帰り手術をしているクリニックでは、日帰り手術の気軽さをアピールするためか術後5日目に18ホールラウンドした人がいたとかが書いてあった。

復帰の期間は、手術の方法が切開か腹腔鏡かによっても変わってくる。一般的には、腹腔鏡の方が復帰が早い。

ただ、この病院の定義するゴルフが問題で、エンジョイ系ゴルフかアスリート系ゴルフかによって変わってくると思う。

使っているクラブも軽いか重いかにもよると思う。

自分は、一応競技ゴルフをしているので、ストレッチや筋トレやなどもしっかりしている。

そこで術後の注意点で、力仕事の復帰の目安が示されているのでそれを参考にしてみると、大体１～２か月後というところが多い。

自分のゴルフは、力仕事だと思うので大体１～２か月後かなと思っていた。

手術したクリニックでは、痛み次第では２-３週間後にはゴルフは可能という説明を受けていた。

先生に、筋トレやゴルフの事を聞いてみたら、「個人差があるので何とも言えないが、結局は痛み次第。痛みがあったら無理はしないで、痛みがなければOK。」という事だった。

結局は、痛みがないものならやってもOKという事。

そこで、今回自分が実際に手術を受けてからゴルフの回復してラウンドができるまでの経過を参考のために書いてみます。

結論から書くと、軽い打ちっぱなしは4週間後ラウンド復帰をしたのは術後8週間でした。

では、術後の経過を紹介します。

■手術当日
手術3時間後、回復してからクリニックから息子に車で送ってもらい帰宅。ゆっくりなら歩ける。痛み止めが効いていて動かなければ痛みはほとんどない。ベットに横になる時などお腹に力を入れると、痛む。ちょっとお腹が膨れている感じ。仰向けに寝ている分には、ほとんど痛みを感じないが、寝返りをしようとしたり横になると痛い。

■手術1日後
痛み止め食後3回服用。昨日とほとんど痛みは変わらない。ただ動かなければ痛みはあまり感じない。やはり夜、寝返りをすると痛いのであまり寝られない。

■手術1週間後
痛みは日々なくなっていって普通の生活には戻れたが、身体を動かすと痛みがあるので、とてもゴルフのスイングは無理。ただ、鼠径部・腹部に負担のかからない軽いストレッチは再開した。

■手術2週間後
寝ている時、鼠径部が少し痛むが、普通に生活している分には、ほとんど痛み無し。鼠径部に違和感が少し。近所を散歩するくらいなら問題ない。自転車も少し違和感があるがゆっくりこぐ分には問題ない。

■手術3週間後
お腹に力を入れるとほんの少し痛む程度でほかは問題ない。ゴルフの素振りを軽くしてみると問題ないが、少し力を入れると、おなかと鼠径部に少し違和感があるので、まだフルスイングは怖くてできない。

■手術4週間後
ほんの少しだけ鼠径部に違和感を感じる時があるが、ほとんど気にならなくなる。ただし、背中を反って鼠径部を伸ばすような動きは少し痛みがあるのでそのようなストレッチはまだできない。ゴルフの素振りは、軽くであれば特に問題なくなっているので久しぶりにゴルフ練習場に行ってみた。ハーフスイングだけでフルスイングはせず55球ほど打った。途中鼠径部に少し違和感があったので、その後は短いアプローチに変更。その夜から翌日にかけて鼠径部にかすかな痛みが発生。

■手術5週間後
普通に生活している分にはほとんど痛みはない。今日自転車で久しぶりに遠出した。坂道などで力を入れてこぐとほんの少しだけ痛みを感じたがその日の夜は特に問題なかった。背中を反るストレッチは、軽くならできるようになったが、思い切り反るのは、少し痛みが出そうでまだ厳しい。ゴルフ練習場に行ってみた。1週間前は、ハーフショットしかできなかったが、今回は7-8割ショットをしても問題なし、ただ、フルショット気味に打ったら少し違和感があった。多分あと１週間たったら問題なくフルショットができるようになるかなといううれしい予感。背中を反って鼠径部を伸ばすような動きは少しいたみ違和感があるのでそのようなストレッチはまだできない。手術跡の傷、特におへそに時々かすかな痛みがあったがそれがほとんどなくなった。

■手術6週間後
昨日手術後初めて練習場でフルショットをした。何球か打って様子をみたら問題ないので50球、手術前と同じ練習をした。ただ、練習後帰宅した時、鼠径部に一瞬ピリッとした痛みを感じて今日もほんの少しだけど痛みがある。念のため2-3日くらいスイング禁止。腹筋を使う動きでもほとんど痛みがなくなった。

■手術7週間後
鼠径ヘルニア手術7週間後。ほとんど痛みがなくなってきたので練習場でフルショット。最初の1カゴ(50球)を打っても全く問題ないので久しぶりに2カゴ(100球)。ストレッチは背中を反る以外、筋トレは、腹筋と背筋以外はすべて以前のようにできるようになった。来週あたりラウンド復活できそう。

■手術8週間後
鼠径ヘルニア手術後約2カ月が経ち、ほとんど痛みもなくなり、体力も戻ってきたので久しぶりにラウンドをした。乗用カート。まだ、完全ではないので、全体的に6-7割スイングに徹した。ショートアプローチの感覚が悪く取りこぼしが多く43、43の86。スコアは悪いが、バーディーも取ったし、1050ghのRを組んだニューアイアンはまずまず。何より、元気にゴルフができることが幸せ!!

■その後
その後も順調に回復して、手術後3か月位には、筋トレの背筋以外はすべて以前のようにできるようになりフルスイングも問題なくなりました。

経験したことから言えることは、少しでも痛みや違和感を感じたら無理しないこと。無理すると後から痛みが出て回復が遅れるような気がする。

以上、鼠径ヘルニア(脱腸)日帰り手術からゴルフ復帰までの経過でした。